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おおきなくりの木のしたで

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水はなんにも知らないよ

波動水、
磁化水、
マイナスイオン水、
π(パイ)ウォーター、
トルマリンを使った水、
クラスターの小さな水、
抗酸化性をうたう水・・・・

世の中にあふれる「怪しい水ビジネス」を、科学の視点で徹底検証した本です。

筆者は左巻健男氏。

理科教育、環境教育および科学の啓発を専門とされている方です。
「元祖でんじろう先生」という面もあります。

左巻氏が編集長をされている雑誌「RikaTan」も、時々購入しています。
こちらの雑誌は、「理科を探検」するというコンセプトで、
科学実験や、科学読み物がぎっしり。
少々、同人誌的な感じもしますが・・・


「人はなぜ科学を学ぶのか?」

「第一におもしろいから。子どもたちは(そして本来大人も)本性として、未知への探究行動を持っている。だから子どもたちは自然が好き、そして自然科学が好きです。そこには不思議が満ちているし、人類がそれらの不思議を明らかにしてきた知的体系が存在しているから。」

「第二に、行動判断の土台になるから。本当に生死をかけたレベルの行動判断は、科学の基礎知識なしで行うことはできない。しかし、世の中には『科学的よそおい』をこらした情報があふれかえっている。ニセ科学にだまされない能力やセンスが大切。」

(「水はなんにも知らないよ」ディスカバートゥエンティワンより抜粋)


左巻氏が進めているのは、おもしろくて、そして行動判断の基礎になるような、本物の知を学ぶ理科教育。

とても共感します。

読み応えありました。
by tenlittlefingers | 2009-03-23 05:13 | 読書・映画
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けちゃっぷ先生です。工作と科学あそびを教える教室を主宰しています。


by tenlittlefingers
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